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2012年12月08日(土)お仕事のご報告

諸事情でまた更新とまってしまいました。10月から少し暇だと思ったのに!
で、今回もちょっとお知らせだけです。(本当は更新と同時にやりたかったー)
一話分はそろそろ書けているので、隙を見てじきにアップする、予定!です。そこはお待ちを。すみません〜。


さて、ここのところ曖昧なことしか言えなかったお仕事の話が、やっとくっきりはっきり言えるようになりました。
実は最近、翻訳に片足つっこんでおりました。

12/20発売の新書館さんの小説ディアプラスに、ジョシュ・ラニヨンの「雪の天使」(原題 Icecapade)が掲載されます。
冬斗という名義で翻訳やらせていただいてます。
宝石泥棒と彼を追っていたFBI捜査官の、軽めで可愛いクリスマスロマンス短編です。ご興味ありましたら見ていただけたらうれしいです。
(この話が突然入ってきて、10月がつぶれたんですよね…)

来年3月ごろから、やはり新書館さんから本の形で数冊発行される予定です。
それはミステリ中心のラインナップになりますが、もし軌道に乗れれば(大人の事情で先行き不透明なので…)ほかにも色々なものをもってきたいですね。イギリス海軍もの帆船ヒストリカルとか、人外ファンタジーとか、カミングアウトに悩む青年たちの青春の物語とか。人狼ものとか、吸血鬼ものとか、カウボーイものとか。


英語圏の同性愛小説って何だか「ガチ」のゲイものだと思われがちですが、最近はそうでもないです。
ここ10年ほどで、アメリカの「m/mロマンス」小説ジャンルというのは非常に大きくなりました。この「m/m(male/male)」というのは元々のゲイ小説の流れを引き継ぎつつ、BLっぽくロマンス中心に仕立てられていて、書き手にも読み手にも女性が多い(男性も結構いますけど)のが特徴です。日本のBLを読んでる作者さんも多かったり。
BLにあらず、でもガチでもない、m/mにはどこかしら異国のロマンス情緒があります。ストーリーやキャラが骨太なものが多いですね。
私はm/mをここ数年読みまくっており、おもしろいものが結構あるので日本に紹介出来たらなあ、とずっと思っていました。
今回ご縁があってそのあたりのお話をいただけた上、翻訳まですることになり(!)今年はずっとじたばたしていました。翻訳はまったく専門家でもないし力不足かと悩みましたが、BL的なバランスを取りつつの翻訳ってのはやはりBL書きがやった方がいいのかなとか、好きな小説を翻訳出来る幸せなんか一生にそうそうないだろうとかで、とびこんでしまいましたよ。やっぱり最後は愛です。

そんなわけで、今後、このジャンルの邦訳出版の流れが続くかどうかは来年にかかっていますので、お手に取っていただけたり、興味のありそうな人を誘い入れていただけるととってもうれしいです。
ミステリは趣味じゃないなあと思う人でも、軌道に乗れば色々翻訳されてくると思いますので! 翻訳は趣味じゃないなあと思う人でも、読みやすく仕上げている(筈)なので、是非是非。

原書とか、英語圏のm/mを取り囲む状況に興味のある人はレビューブログにどうぞ。上記の事情でこっちも最近滞ってますが、過去のレビューがあります。
よくわからないけどどんな本から読めばいいの、みたいな質問も受け付けてます。


ちょっと今はそちらを形にするのに必死で、様々なことがおろそかになっていますが、もう少しお待ちいただけると幸いです。
朧を書き出したのは、英語圏のm/m小説に触発されたため、というところもあったので、それから随分時間が経って、自分がこんなところに立っているのが少し不思議です。

年内にまた戻ってくるつもりだから、まだ年の瀬のご挨拶はせずに!
また後で。

コメント一覧

岡村春江 2013年01月03日 編集・削除

お仕事情報を見て、飛び上がって喜びました!
凄い!! おめでとうございます!!
海外小説、大好きなのですよ。
外国のボーイズラブを萌える日本語で読めるなんて!
もう発売されているのですね。ゲットしないと……!
今年は全国的に寒いようです。お体に気をつけて、頑張ってください。

冬月 2013年01月03日 編集・削除

ありがとうございます!
「翻訳BL」というのがまだまだ存在しないジャンルなので、やっている方としても海のものとも山のものとも付かない不安感はあるのですが、喜んでいただけてうれしいです〜。
まだまだ手探りで、翻訳も難しいな!とつきあたってばかりで、でも何とか雰囲気出せるように、様々な人の手を借りて格闘中です。
新しいものなので、それだけでわくわくもしていますが。しかも、とても素敵なイラストが付くのですよ。

本当に寒いですよね。初詣に自転車で走っていって、凍えるかと思いました…!

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